美術展や展覧会などによく出かけるのですが、先日は銀座へ行ってきました。
川口絵里衣さんの個展「とりどり」。
絵里衣さんとは先月、丁子紅子さんとの二人展「止-TOMARU-」で初めてお会いして作品を拝見しました。
私自身も昔は絵を描いたりしていたので、現代アートのエキシビションなどより絵画の展示の方が好きなようです。
特に、作家さんといろいろお話しできるのはとても貴重で倖せな時間。そしてあらためて作品と“対話”する愉しみ。
絵里衣さんはもともとペン画家と自称されていて、黒一色の細密な美人画を描いていたそうですが、今回から努めて色を配していったそうです。
ペン画家を返上し、ついに画家として歩き始めた・・・ということなのでしょう。彼女にとって、大切な分岐点となる個展だったようです。
黒インクの線画をベースにしながらも、鮮やかな色彩を描いた作品が目を引きましたが、金や銀を合わせた絵や、さらに渋めの多色を配していったものもあり、まさに「とりどり」。
なかでも惹かれたのが、マットな黒地に朱い色彩墨で描いたという「継ぐ赤」という作品。購入して手元に置きたくなるほど魅力的で、いつまででも観ていたかった・・・
テイストは違っても、ふるさと絵本でも絵里衣さんのように魅力的な絵を描く作家さんと一緒に作品作りができたら・・・と、密かな野望を抱くのでした。
(岡村)